武見厚労相が薬局視察の茶番…マイナ保険証「利用増」報告にご満悦、意義説明には“台本”使用
武見大臣は「大変、有意義な視察だった」と満足げだったが、不都合なトラブルは知らんぷり。厚労省が作成したマイナ保険証への切り替えを呼びかける説明不足の「台本」が原因で、都内の薬局では患者がマイナ保険証しか使えないと勘違いする事例が発生しているにもかかわらず、だ。厚労省が店頭掲示を推奨するチラシには〈ご注意ください!〉〈本年12月2日から現行の健康保険証は発行されなくなります〉と脅しめいた文句が並んだままである。
悪質な宣伝方法を変えるつもりはないのか。視察後の囲み取材で聞かれた武見大臣は、「改めて考えてみたい」としつつ、「ひとりでも多くの患者さんがマイナ保険証を使っていただくことで、そのメリットは大きく膨れ上がっていきます」などと論点ずらし。「現場の職員の方からお話を聞くと、極めて臨場感があって分かりやすかった」と視察の意義を説明する手元には、「ご発言メモ」と題した台本が置いてあった。
「現場の声を聞く」という名の茶番じゃないか。
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現行の保険証廃止に伴うマイナ保険証への一本化まで、残り5カ月を切った。12月2日時点で有効な現行の保険証は最大1年間にわたり使用できるのに……関連記事【もっと読む】では、政府のゴリ押しぶりを詳しく報じている。