兵庫・維新系パワハラ県知事の「犠牲者」はもう1人いる! 別の職員の自殺「隠蔽」の疑い
万博PRの政治利用に奔走した末に…
協賛企業や関係各所との調整を担ったのが、県民生活部総務課のH課長だ。告発文書は県内企業への便宜供与の見返りに協賛金を集めた旨を“暴露”した上で、H氏に関し〈この一連の不正行為と大阪府との難しい調整に精神が持たずにうつ病を発症し、現在、病気療養中〉と記していた。
実際、H氏は今年1月から休職し、4月1日付の異動人事で県の外郭団体に出向。その直後に帰らぬ人となった。
「4月20日に自宅で自ら命を絶ったと聞いています。パレード直前は相当な超過勤務を強いられていたようです。ところが、県の現・元職員の訃報データベースでは彼の死が共有されていない。彼の死は5月の県議会で取り上げられましたが、斎藤知事の側近である彼の上司が答弁に立ち、『現時点では何も答えられない』と繰り返すのみ。H氏を知る人は皆、怒っています」(H氏の知人)
H氏の自殺について斎藤知事は定例会見で何度聞かれても「個人情報」を理由に口を閉ざす。自殺の隠蔽は誰の指示なのか。県に聞いた。
「一般論ですが、遺族の意向でデータベースに掲載しないことはある。個別の職員の死去に関する事案は答えかねます」(総務部職員局人事課)
万博PRのため、1人の尊い命が犠牲になったとすれば、維新行政の罪はあまりにも重い。
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