3階建ての居酒屋で面接…急階段を300往復と聞いて「無理だ」と断念
居酒屋ホール編
「居酒屋のホールスタッフ募集 時給1500円」という求人広告を見つけて応募してみた。面接に来て欲しいとの連絡があり、スーツを着て訪問した。
場所はサラリーマンでにぎわう都内の繁華街。目的の店を見つけるのに少し苦労した。というのも店名から豪華な店構えを想像していたからだ。実際は1階は6人しか座れないカウンター席のみで、2階と3階がホールというこぢんまりとした店だった。
■急勾配な狭い階段には手すりもなくて
面接は3階の客席で行われたが、階段を見て愕然とさせられた。60度以上もありそうな急勾配なのだ。しかも横幅は1メートルに満たないほど狭い。
面接官は37歳の杉崎氏(仮名)。雇われ店長だ。開口一番「飲食店で働いた経験はありますか?」と聞かれた。ないと答えると「そうですか」と言い、「うーん」と小さくうなったのち「経験がない人にはきついかもしれませんよ」と階段を指さした。
「この階段を重さ2~3キロの料理や飲み物を持って200~300回往復することになります」