「南海トラフ地震臨時情報」初の発表…改めて知っておきたい関東大震災・阪神淡路大震災の“前兆”とは?
「2011年の東日本大震災を受け、防災対策のひとつとして13年から県民に宏観異常現象の情報を募集しました。宏観異常現象は科学的な根拠はないとされていますが、研究を始めている機関もありますし、予知が難しい中、前兆を知る材料になる“可能性”はあると思っています」
高知県では過去3カ月以内に確認された内容を手紙、FAX、電子メールで受け付け。これまでに「いつも見かけない用水路でナマズとコイを確認した」「自宅の泉が枯れた」「ピカッと光る発光現象を目撃した」「ゴゴゴゴゴーという地鳴りのような音が聞こえた」といった情報が寄せられているという。
異臭は1995年の「阪神・淡路大震災」(M7.3)の前にも六甲山の東端地域で報告されている。
また、1923年9月1日に相模湾海底で発生した「関東大震災(M7.9)」の際も、〈相模湾でまるっきり魚が取れなくなった〉という文献が残っている。それとは反対に、阪神・淡路大震災の1カ月前には、淡路島・瀬戸内海でアオリイカの水揚げが過去最大というニュースもあった。