二階俊博Jr.vs世耕弘成前参院幹事長…和歌山2区で「裏金」同士の醜悪すぎる罵り合戦【総選挙ルポ】
まさに泥仕合だ。裏金問題で自民党から離党勧告を受けた世耕弘成前参院幹事長と、派閥の裏金問題で引退した父・二階俊博元幹事長の地盤を受け継いだ三男の二階伸康候補が争う「保守分裂」の和歌山2区。
公示日の15日地元和歌山で見られたのは、双方が相手陣営を罵り合うドロ沼の様相だった。
二階陣営は、和歌山県田辺市の扇ケ浜公園を第一声の地に選んだ。集まった聴衆は300人ほど。父・俊博氏の姿はなかった。二階候補は「大きな失敗をし、心からおわび申し上げたい。信頼回復に努めなければならない」としおらしく述べたが、陣営から次々に飛び出したのは“世耕叩き”だった。
■有権者もあきれ顔
挨拶した和歌山県議会議長の鈴木太雄選対本部長は、「自民党から離党勧告を受け、無所属となった方が立候補されました。なぜ県民を分断するような大義のない戦いを選択されたのか」と世耕候補を批判。ある自民党県連幹部は「世耕はどうせ和歌山のことなんか考えちゃいない。総理になりたいから衆院に鞍替えしただけ」と吐き捨て、会場を去っていった。