年末に寒気到来→荒天予想で要注意! 雪道初心者が知っておくべき「5つの運転ポイント」
ニャンと猫がエンジンルームに入り込んでいたら
「エンジンルームに猫が入り込んでいる」
昨年12月の1カ月間でJAFには猫トラブルで24件の救援要請が舞い込んだ。
猫に気づかずエンジンをかけてしまうと、ベルトに巻き込まれたりして故障の原因に。JAFはボンネットを叩く「猫ばんばん」(パンパンくらいでいい)を推奨しているが、必ずしも万能ではない。叩いて出ていってくれるかは猫によって差があり、エンジン始動前にクラクションを鳴らしたり、市販の猫よけグッズを使う方法もある。
「車のエンジンルームは風雨が入りにくく、暗く狭い空間で駐車場は人の往来も多くありません。警戒心の強い猫にとって安心できる条件がそろっています」(JAF)
入り込む理由は「暖かいから」だけでなく、6月の出産シーズンはさらに救援要請が増えるという。「エンジンルームで子猫が生まれていた」というニャンとも驚きのケースもあるらしい。
■トラブルでJAFを呼んだら料金はいくら?
JAFの会員として年会費を払っていればいいが、非会員だとそれなりの出費を覚悟しなくてはいけない。
トラブル内容、場所(一般道、高速道路など)、時間帯(昼と夜)で料金は違ってくるが、「落輪」を例にとると、一般道で夜間の場合、料金は2万5630円~。昼間より3930円高い。また、「バッテリー上がり」でも一般道の昼間で2万1700円~となっている。
では、レンタカーやカーシェアを使う人はどうか。どちらも基本料金の中に「対人・対物補償」「車両補償」などが含まれているが、雪道を走行するなら別途料金を払って安心補償サービスに加入しておきたい。
ニッポンレンタカーは660円の「安心コース」に加入していれば、〈脱輪時の引き上げ〉や〈バッテリー上がり〉も無料。自分の落ち度である「ガス欠」や「キー閉じ込め」もタダだ。
■タイヤが空回り…スタックから脱出する方法は
雪道でタイヤがスリップしてしまい、どうあがいても脱出できない。JAFに連絡すればすぐに救援に来てくれるが、料金をケチって自力で何とかしたい。
どうすべきか? 前出の長岡国道事務所の担当者に聞いてみた。
「タイヤがスリップして動けない場合、不慣れな運転者はアクセルを強く踏み込みがち。こうすると余計にタイヤの穴が深くなります。まずはバスタオルなど布を敷いて足場を固めて脱出をはかります。その際、アクセルはあくまでゆっくりと踏み、前進とバックを細かく繰り返して雪を固めましょう」
コツはゆっくり、前後に動くこと。同乗者や近くに歩行者がいたら、遠慮なく声をかけて押してもらうといい。情の厚い雪国の人たちはきっと助けてくれるはずだ。
今年の豪雪は別格。雪道運転に多少の経験がある人でも、慌てず急がず安全運転を心がけたい。