一般的なコメが5キロ5000円も…価格高騰で「コメ転がし」マネーゲーム化の動き

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■相場をにらみつつ囲い込み

 コメは保存状態によって収穫から最長2年は持つ。より高値で売るためすぐに流通させず、相場をにらみながら囲い込みが行われているとのこと。

「以前は農協を通さない取引はヤミ米とされていましたが、食糧管理法の廃止で流通が自由に行われるようになりました。価値があるものに高い値段がつくのは当然ですが、価格高騰に乗じて、中にはそうでないものにも高い値段がつけられています」(常本泰志氏)

 よほど味覚が鋭敏でないと、品質の優劣を見分けるのは難しいという。

「コメの食味を繊細に感じられる人は極めて少なく、表示銘柄さえ合っていればパッと見では分からないので、それで満足している人もいます。品質に問題がある状態で出荷しても高値で取引されているケースも。信頼できる販売店で買うことが大切です」(常本泰志氏)

 完全な売り手市場となったことでコメはスーパーで特売されなくなったが、今の価格は行き過ぎているため、いったん落ち着くはずだという。

 だが、少子高齢化で離農が進むこと、工業製品と違い増産ができないことから、高値傾向は続くとみられている。

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