フジテレビ酒主義久アナの半泣きコメントが話題だが…もう「男の涙」に価値はないのか?
東京・銀座のクラブママも「〈男の涙は他人のためだけに流すもの〉なんてダンディーなオジサマも、すっかり見かけなくなりましたしねえ。涙をこらえる殿方の姿にグッとくるなんて、昔の話でしょ」と口を揃える。
〈♪涙は心の汗だ~〉なんて青春ソングを歌っていた頃からもう半世紀が過ぎ、「涙活」なんて言葉も生まれて、男の涙の価値は暴落したというか〈男のくせに泣くなよ〉は「ハラスメントになっちゃいます」(大手メーカー総務担当者)。
明大講師の関修氏(心理学)は「男性、女性に限らず公の場でメソメソするのは今でも受け入れられにくいでしょうし、あくまで一般論ですが」とこう続ける。
「ショッキングな出来事に直面したり感極まったときに人前で涙を見せないと、今どきはむしろ、〈非人間的で冷酷な人〉なんてネガティブな印象を与えてしまう。泣き上戸の人は別として、〈男だから〉と耐えてみせるより、素直に涙を流した方が〈感受性が強くて共感性が高い人〉として好感を持たれやすい。男女関係なく、たとえメディアの人間であっても、ここぞという場面では泣いた方がいい、評価も高まるように思います」
〈♪おれは男 泪はみせられないもの~〉は“時代おくれ”らしい。