4年前の3倍に! 「のり」の価格高騰はいつまで続く? 恵方巻にも影響の恐れ
■韓国ブームも高騰に拍車
のりの価格高騰の流れは今後も続く可能性があるという。
「日本では元々国内生産だけではのりの需要を賄えていないため、以前から韓国からのりを輸入していました。ですが、近年の世界的な韓国ブームにより、のりを使用する冷凍キンパなどの韓国食品の輸出量が増加。それにともない韓国でののりの価格も高騰しています。そうした状況が日本国内でののりの価格の高騰に拍車をかけています。2月の節分の縁起物、恵方巻きなどの値段も上がる可能性はあります」(業界紙記者)
帝国データバンクの調べによると、今年の節分シーズンの恵方巻きの価格は1094円と前年比、14.2%上昇。価格上昇には、コメや野菜などの原材料に加え、のりの価格上昇も影響している。
のりメーカー各社は軒並み価格の改定を行っており、当分の間、価格高騰は続くとみられている。
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昨年の「令和の米騒動」では、コメの適正価格をめぐって議論が巻き起こったが、どうやら、高値が続くキャベツにも同じことが言えそうだ。●関連記事【もっと読む】『もう元の価格には戻らない?「令和のキャベツ騒動」年始から高騰収まらず、適正価格の議論加熱』で詳報している。