大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言
「だって、47カ国が出展するタイプA(各国が独自に建設するパビリオン=筆者注)のパビリオンが、3月10日時点でわずか8棟しか完成してないんですよ? 来場者の目に触れる部分だけ間に合わせて、開催期間中も工事を進めて仕上げるつもりでしょう。運営もさすがに焦ったのか、2月から3交代制の24時間態勢での突貫工事が始まりました」
遅れている理由は、昨年2月まで夢洲の地盤改良工事をしていたこと。さらに、昨年4月から建設業界にも時間外労働の上限規制が導入され、間に合わせるのが難しいと大手ゼネコンが引き受けなかったため、地元の中小の工務店や建設会社が請け負ったが、安い日当しか出せないので作業員が集まらないからだという。
先の作業員がこう嘆く。
「急ぐあまり、『工事がストップするから、小さなケガぐらいだったら報告するな』とお達しが出ている現場もあるそうです。労務管理もヘッタクレもありません」
6000円も払って“張りぼて”パビリオンなんか見たくない!
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)