ブックオフグループHD(下)リセール市場の主役に 赤字転落からの逆転劇
世界的なトレカブームも追い風に
売り場も大きく変わった。店によっては、メイン売り場に、書籍やCD、DVDではなく、トレーディングカード(トレカ)やフィギュア(人形)などを配置した。しかも世界的なトレカブームが訪れ、高値で売買されたことも追い風になった。そのおかげもありブックオフの業績は急上昇、前5月期で初の売上高1000億円超えにつながった。
その勢いにのり、最近ではブックオフの名を冠しない形で百貨店内の店舗展開も拡大中。さらには海外店舗も増やしていく方針だ。
堀内社長は「ようやく人材が育ってきた。これからさらに成長していく」と鼻息も荒い。とはいえリセール市場はライバルも多い。中古本市場で圧倒的存在だったブックオフが、どのように存在感を発揮するかがポイントだ。