日経平均株価4万円は序の口 想定外の“アゲアゲ相場”で稼ぐ必勝法
NYダウ並みだと日経平均は53万円!
日経平均が史上最高値をつけたのは1989年12月のこと。3万8915円まで上昇した。だが、そこからバブル崩壊により1万円割れまで下落。2009年3月には7054円に落ちた。お先真っ暗だ。
「実は市場参加者に変化が起きています。バブル崩壊を経験した世代が市場から去り、新しい層が台頭してきました。株式市場に対するイメージが変わっています。日本株が低迷した30年は終わり、次の30年サイクルがスタートしているのです」(櫻井英明氏)
2011年12月末の日経平均(終値)は8455円。そこから上昇カーブを描き、今年1月23日に3万6984円までアップした。三十数年を経て、ようやく史上最高値の更新が視野に入ってきたのだ。
NYダウは全く別の動きをしてきた。日経平均が史上最高値だった1989年12月末の終値は2753ドル。そこから上げ下げはあるものの、順調に上昇し、今年の最高値は3万8109ドルだ。日本株が約30年にわたり低空飛行を続ける間に、NYダウは13.8倍に膨れ上がった。これを日経平均にあてはめると、信じがたい驚愕の数字が出てくる。現実的ではないにしろ、日経平均は53万7027円だ。
「13.8倍は、それぐらい凄い数値です。NYダウと同じような値動きをしていたら、日経平均は53万円超え。だから4万円はそれほどビックリするような数字ではありません」(市場関係者)
■好きな会社に投資する
そういわれても、株価は年初から約3000円も上がっている。この先、どんな銘柄を買えばいいかサッパリ分からないという人は多い。
「好きな会社を買うのが一番です。自分はどんな会社に興味があるのか、応援したいのか。そして、会社を研究することが大切です。本社はどこにあるか、業績はどうなのか。丹念に調べ、その会社をしっかり知る。株式投資の基本です。そこを忘れないほうがいい。相性の問題もあります。ある会社の株を何度買っても、どうもうまくいかない。株を持っていないときは上がるのに、自分が購入するとなぜか低迷してしまう。そういう相性の悪い会社はあるものです。そして、いまの相場で重要なのは売らないこと。日々の株価に一喜一憂してはいけません」(櫻井英明氏)
テーマ性で選ぶ方法もある。
東証が推し進める「PBR(株価純資産倍率)1倍割れ」など、資本コストや株価を意識した経営への取り組みの開示だ。櫻井氏も、大手証券がまとめた「これから開示が期待される企業群」に注目しているという。マルハニチロや大林組、日本ハム、住友ゴム、三菱自動車など(別表参照)。
「あっ、この会社好きかも」と感じたら、しっかり調べて中長期で保有したい。