著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

しまむら(上)投資家に転身したマネックス創業者が株主提案

公開日: 更新日:

 ドコモとマネックスグループの資本業務提携の実態は「ドコモによるマネックスの救済」(インターネット証券大手の役員)。ドコモにとっては遅れていた金融・証券部門を強化するという意味がある。

 松本は投資活動に軸足を移した。19年に立ち上げたMAMFは、経営者とのエンゲージメント(愛社精神)を通じた経営改善をうたっている。個人的なつながりを生かした投資ファンドを目指す。

 批判合戦もいとわないと評される旧村上ファンドとは異なり、穏健派のアクティビストファンドとして存在感を発揮したいというわけだ。

 ところが今年に入ってから、「物言う株主」の姿勢を鮮明にした。3月、しまむらに株主提案したのを皮切りに、大日本印刷、住友電設に株主提案を行った。大日本印刷に対しては、資本効率を高めるための増配や自社株買いではなく、社外取締役の選任にまで踏み込んだ。

 松本は第2の村上ファンドになるのか。松本の初めての株主提案を退けたしまむらの経営の現状を解明することにする。 =敬称略 (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    そんなに女性天皇がいやなのか…最近の雅子皇后いじめの裏にあるもの

  2. 2

    悠仁さまは学習院ではなぜダメだった?大学進学で疲弊する宮内庁職員「もうやめたい」と悲鳴

  3. 3

    “異例の成績”報道の悠仁さまに東大の「共通テスト重視」が与える影響は?

  4. 4

    大阪府の8割の小売店でコメ品切れ発生だが…吉村知事「備蓄米放出しろ」が腑に落ちないワケ

  5. 5

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  3. 8

    夏ドラマは駄作ばかりだった…「どうせパリ五輪に食われる」と各局の手抜きミエミエ

  4. 9

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  5. 10

    佳子さま2990円ニット着用に愛子さまはGU愛用…女性皇族“プチプラ旋風”で好感度に差