仲が良すぎる小池百合子と三井不動産…都知事選後も残る素朴な疑問
ここには読売新聞も一枚かんでいる。老朽化した東京ドームを捨てて巨人軍が本拠地にするドーム球場を築地につくろうという“魂胆”だというのである。すでに東京ドームは三井の子会社になっているので、周辺の文京区の超一等地を再開発するのではないかといわれているようだ。神宮も築地も住民の声など無視する形で進められてきた。小池の「築地は守る」という公約もウソだった。
極めつきは「晴海フラッグ」。都有地を近隣標準地価の「9割引き」という不当に安い価格で三井不動産などのディベロッパー11社に投げ売りしてしまったのだ。
「都と事業者が談合していた疑惑がある」と損害賠償を求める住民訴訟も起こっている。
「東京都はすごい勢いで土地や財産を三井不動産に差し出しているようなものです」(原田あきら都議)
「三井不動産は都庁OBを利用して都政をコントロールしようとしていると考えるのが当然です」(全国市民オンブズマン連絡会議幹事の清水勉弁護士)と同誌は警鐘を鳴らす。
小池が三井不動産にこれだけロコツに利権を与える裏に何があるのか。いずれ決定打が露見するだろうから、小池の3期目はカチカチ山のタヌキみたいな“火だるま百合子”が見られそうだ。 (文中敬称略)
(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)