「社会の分断」から「内戦」の時代へ トランプと斎藤元彦知事の支持者はエリート層が大っ嫌い

公開日: 更新日:

 選挙中は中立公正をバカ正直に守るメディアをしり目に、YouTubeなどのSNS戦略も功を奏し、既成の権力やメディアへの不信を募らせている若者や無党派層が、斎藤の演説会場に押し寄せ、「サイトーコール」が巻き起こった。

 危機感を覚えた反斎藤派は選挙終盤、最大の間違いを犯した。県内22の市長たちが対立候補を支援すると発表したのだ。しかもその中の一人が机を叩き口を極めて斎藤批判をした。このバカげた行動がさらに斎藤支持を拡大した。

 相手側の敵失と、何でもいいから既成権力を叩き潰せという“付和雷同”支持者たちによって、斎藤は勝利したが、県内に「分断状況」をつくり出してしまった。斎藤が前回の自身の行動を反省することなく、県民から白紙委任状をもらったと錯覚し、ミニトランプになろうとすれば、県内は内戦状態に陥るかもしれない。 (文中敬称略)

(元木昌彦/「週刊現代」「フライデー」元編集長)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造