カミーノ 深澤幸一郎社長(1)植物成分99%以上のペーパープラスチックを開発
それは、深澤がずっと頭の片隅で引っかかっていたプラスチック問題に、いろいろな記憶が積み重なった結果とも言えるものだった。
一見、突拍子もないようにも見えるアイデアではあるが、日本は脱プラ対策では後れをとっていたものの、一方で、植物由来の生分解性プラスチックの加工技術では世界で最も進んでいることを、深澤は掴んでいた。
「それなら、世界に通用するレベルの代替プラスチックを開発できると確信したのです」 (つづく)
(ジャーナリスト・林美保子)