政治刷新本部の議論たった2週間の茶番! 岸田官邸は“やっつけエセ刷新”で「焼け太り」一直線
大好きな人事でフリーハンド
だいたい、派閥のパーティー禁止と推薦名簿の廃止は岸田首相の権限を強化するだけなのだ。首相になってやりたいことを問われ、「人事」と答えたほど人事が好きな岸田首相は今後、派閥の意向に縛られず自由に人事を行える。フリーハンドを得て、人事権で求心力を高めることができる。
それに、派閥パーティーが禁止され、派閥がカネを配れなくなれば、自力でカネを集められない“チルドレン”が多い安倍派は解体に向かうとみられている。最大派閥が脅威ではなくなるわけだ。
裏金事件をきっかけに岸田首相の権力基盤が強化されるとしたら火事場泥棒みたいなもの。政治刷新本部は、秋の総裁選で岸田首相が再選される環境を整える装置になっている。焼け太りの茶番にだまされてはいけない。