政治刷新本部の議論たった2週間の茶番! 岸田官邸は“やっつけエセ刷新”で「焼け太り」一直線

公開日: 更新日:

大好きな人事でフリーハンド

 だいたい、派閥のパーティー禁止と推薦名簿の廃止は岸田首相の権限を強化するだけなのだ。首相になってやりたいことを問われ、「人事」と答えたほど人事が好きな岸田首相は今後、派閥の意向に縛られず自由に人事を行える。フリーハンドを得て、人事権で求心力を高めることができる。

 それに、派閥パーティーが禁止され、派閥がカネを配れなくなれば、自力でカネを集められない“チルドレン”が多い安倍派は解体に向かうとみられている。最大派閥が脅威ではなくなるわけだ。

 裏金事件をきっかけに岸田首相の権力基盤が強化されるとしたら火事場泥棒みたいなもの。政治刷新本部は、秋の総裁選で岸田首相が再選される環境を整える装置になっている。焼け太りの茶番にだまされてはいけない。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言