立憲民主党代表選が自民の“お祭り騒ぎ”で完全埋没…若手や女性候補以上に大事な起死回生策

公開日: 更新日:

 しかし、これでは起死回生策にはほど遠い。

 ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。

「知った顔ぶればかりでは、『世代交代』を訴え、40代の候補者が出てきている自民党に対抗できません。若手や女性の第4の候補が必要です。実は、そうした動きは水面下で出てきているようで、若手や女性が出馬にこぎつけられればインパクトを与えられる」

 そして、顔ぶれ以上に大事な起死回生策は「代表選での議論のテーマ」だと、鈴木氏はこう続ける。

「政策や公約も大事ですが、今回の代表選は野党共闘政権交代をどう目指すかの道筋をメインに具体的な議論を行うべきです。例えば、維新と組めるのか、国民民主と現実的な話ができるのか、共産党とはどんな協力関係を結ぶのか。世論調査で自民党の支持率が下がり、政権交代を期待する数字が上がっている。野党にとってこんなチャンスはない。野党共闘と政権交代の具体的な道筋を議論し、政権交代に現実味が出てくれば、世論の関心が集まってくると思います」


 21日、枝野は野党共闘について、「永田町の論理の数合わせではなく、地域ごとに最も自民に勝てる連携の形を模索する」と話していた。

 自民はダメだけど、立憲も期待できない──。こうした声を払拭できるか。代表選は正念場だ。

  ◇  ◇  ◇

 ■関連記事では、自民党総裁選をさまざまな角度から切って報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  2. 2

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ

  3. 3

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 4

    国民民主党「パワハラ問題」ウヤムヤ決着狙いミエミエ…玉木代表が被害者に言い放った“隠蔽圧力”発言

  5. 5

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  1. 6

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  2. 7

    自民党の商品券配布「原資は官房機密費」は33年前からの慣習か…過去の暴露資料に“痕跡”残る

  3. 8

    斎藤元彦知事パワハラ認めてもお咎めナシ…鉄面皮“居直り作戦”にも兵庫県議会の動きが鈍いワケ

  4. 9

    玉木代表が描く国民民主パワハラ問題の“火消しスケジュール” 真相究明より参院選への影響最小化を優先

  5. 10

    米トランプ自動車25%追加関税は日米貿易協定違反では? ちゃぶ台返しで日本一人負けのトホホ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された