警察官を装い「身の潔白を証明するため」…金塊2億円をダマし取った巧妙手口
女性は今月23日、ネットで同じような詐欺事件の記事を見つけ、被害を届け出た。被害に気付くきっかけとなった事件は、同一犯をうかがわせる手口だった。
2日前の12月21日、同じ仙台市青葉区に住む30代の男性のスマホに、警察官を装った男から「マネーロンダリング罪の犯人を捕まえた。家宅捜索したら、あなたのキャッシュカードが出てきたので取り調べをする」と電話があった。
その後、取り調べ担当の警察官をかたる別の男から、SNSで偽の「逮捕状」の画像が送られてきた。男は70代女性に話した時と同様、「身の潔白を証明する方法として、資金調査というものがある」と説明したという。
さらに検察官に扮した別の男が登場。「ネットバンキングは資金番号が付与される。あなたの資金番号とマネーロンダリングの資金番号が合っていなければ、マネーロンダリングしていないことが証明される」と男性をだまし、指定口座に2回に分けて現金400万円を振り込ませた。
「男性は逮捕状まで送りつけられ、自分とマネロンの資金番号が違うことを証明するため、現金を振り込んでしまった。その後、警察がSNSで資金調査をすることを不審に思い、被害に気が付いたそうです」(捜査事情通)
警察官をかたる特殊詐欺事件が全国で多発している。