ヤンキースとドジャースのマー君争奪戦に割り入る大穴古豪
有力選手を多く抱える代理人事務所の関係者が解説する。
「現在、カブスには計算できる先発投手が今季ともに8勝に終わったジャクソンとサマージャしかいない。例年なら大金をはたいて補強を開始しているところです。ところが、今オフは来季のチーム総年俸枠を120億~130億円に設定しているにもかかわらず、いまだに若手選手の契約を含めても55億円しか使っていない。ヤンキースが200億円を超える総年俸の金満球団といっても、主砲カノの契約延長、A・ロッドの問題も抱え込んでいるため田中に使える金額は実質限られている。資金力に余裕があるのはむしろカブスの方です」
エプスタイン氏は、大富豪オーナーからの全面バックアップの約束を取り付け、田中の入札金でヤンキースやドジャースに後れを取ることはないというのが地元メディアの見方だ。交渉の権利を得れば、契約金や年俸でも相当な額を用意する。7年ぶりの最下位に沈んだ古豪球団を、田中がエースとして復活させる、というのも面白い。