ヤンキースとドジャースのマー君争奪戦に割り入る大穴古豪
今季最下位に低迷したカブスは今オフ、古豪復活に意欲を燃やしているという。その舵取りをしているのが、12年から球団のGM(現在は編成部門取締役)として辣腕を振るう、セオ・エプスタイン氏(39)。米の名門・エール大出身で弁護士資格を持つ同氏は02年に当時メジャー史上最年少の28歳でレッドソックスGMに就任したことでも知られる。07年のレッドソックス時代に松坂(現メッツ)、昨オフには藤川(元阪神)を獲得。タフな日本人投手を好む傾向がある。
<大穴候補が浮上>
150キロを超える直球とスプリットを駆使して三振を奪う田中にエプスタイン氏はゾッコンで、「ヤンキース、ドジャースの動きを横目で見ながら、情報網を駆使して田中の調査、他球団の動向を精査している」(米メジャー関係者)というのだ。資金力も金満球団にヒケをとらない。
カブスは08年に当時球団を運営していた地元メディアが経営破綻後、米オンライン証券で財を築いたシカゴの大富豪一族・リケッツ家が球団を約800億円で買収。現在に至っている。毎年のチーム年俸総額は100億円を超え、12年はおよそ109億円。これはメジャー30球団中10位の金額で、今季も107億円の資金を使った。