DeNAに激怒で奇しくも露呈 巨人中継ぎ陣の“崩壊危機”
■高田GMはしどろもどろ弁明
DeNAは前日に1イニング10失点の赤っ恥。今年もいきなり巨人打線にボコボコにされただけに、「その意趣返し。嫌がらせでしょ」と巨人内に疑念が広がる中、DeNAの高田繁GM(68)はしどろもどろになりながら、事情を説明した。
「3時から(やるかやらないかの)会議だったけど、(営業サイドに)5分前くらいに中止の方向と聞いた。だったらモスコーソは入れなくていいねと。巨人が嫌がらせと言っている?ウチのミスだけど、我々だって(連盟に注意されて)モスコーソを登録した。巨人どうこうは全然関係ない」
報道陣からは「強い巨人がそんなに目くじら立てなくても……」という声も上がったが、内情はそうでもない。投手陣、特にリリーフ陣に不安がある。前日にブルペンの柱でもある山口がインフルエンザB型を発症。原監督は「(登録)抹消はしない」としているから、ただでさえ回復するまでは1枠減で戦うことになる。最終回のマウンドでピリッとしなかった抑えの西村に原監督がベンチを蹴り飛ばして激怒したのは1日の試合。昨季は絶対的な存在だったマシソンは阪神戦で3失点するなどで防御率9.82。盤石だった「勝利の方程式」が総崩れの危機なのだ。
ちょっとした騒動になったこの日の「登録問題」で非があるのは明らかにDeNAの方。ただ、尋常じゃない巨人首脳陣の怒りっぷりで、図らずも不安材料を明かしてしまった格好だ。