オーナー采配? メッツ松坂「出来高調整でリリーフ」の真贋
■ねずみ講で莫大損失
オーナーの意向が選手起用に反映されるとすれば、松坂のリリーフ起用のウワサだって、まんざらガセとは思えない。
何しろメッツのウィルポン・オーナーは、ねずみ講が原因で莫大な損失を出した人。ねずみ講を運営していたナスダック元会長のバーナード・マドフの投資会社に複数の口座を持ち、顧客から集めたカネを球団の運転資金に流用。被害者から告訴され、結局、全額を弁済するハメに。大リーグ機構から20億円の緊急融資を受けた経緯がある。
かつて年俸総額が30球団中3位以内だったメッツは、昨年は23位まで落ち込んだ。松坂の出来高払い条項の詳細は定かじゃないが、リリーフに回っている理由がカネだったとしても誰も驚かない。
その松坂は5日(日本時間6日)、マーリンズ戦に3点リードの八回から登板。2安打2四球3失点で、ひとつもアウトを取れないまま降板した。チームもサヨナラ負けを喫し、「(先発の)ニースの勝ち星とチームの勝利を台無しにしてしまい、とても後悔している」とコメントした。