また途中降板 阪神・藤浪「100球の壁」にぶつかる自業自得
また、だ。
阪神2年目の藤浪晋太郎(20)が22日の中日戦で七回途中4失点で降板。六回までは被安打2と好投していたが、球数が100球に近づいた七回に先頭の森野から2者連続四球を与え、自らのエラーなどで崩れた。1勝2敗、防御率4.55と波に乗り切れない今季、黒星のついた試合はいずれも試合中盤に突然、別人になる。
2敗目を喫した8日のDeNA戦は七回に一挙5失点。2死から3連打と四球でピンチを広げ、ブランコに満塁本塁打を浴びた。今季初登板となった1日の中日戦も五回まで被安打3の無失点に抑えながら、六回に2失点。明らかに球威と制球力が落ち、八回に四球絡みで2点を追加された。
■走り込みも投げ込みも中途半端
新人だった昨年は、首脳陣の意向で100球をメドに先発し、10勝を挙げた。2年目の今季はそうした配慮はない。本人も、「7回100球でマウンドを降りることがないように」と課せられた期待と責任が分かっていながら、同じことを繰り返している。阪神OBによれば、スタミナがひとつの課題とされながら、キャンプから走り込みの量も投げ込みの数も特筆すべきものはなかったという。
周囲からは「2年目のジンクスか」なんて声が出始めているが、要は課題が解消されていないだけ。今後もこんな投球が続くとしたら、自業自得というしかない。