打順変わり続ける巨人 58通り目「新オーダー」も零封負け
■セ・リーグでは「実質3位」
阪神にゲーム差を2・5に縮められ、今季の対戦成績も5勝8敗。首位巨人の貯金は13だが、セ・リーグの中だけで見てみると、力関係が変わってくる。
巨人は阪神に借金3、3位広島にも1つ負け越している。ヤクルトとは7勝6敗とほぼ五分。DeNAとも5勝3敗。中日から6つの貯金を荒稼ぎしているものの、セでの貯金は5しかない。
対する阪神はセで負け越している球団はゼロ。11位に沈んだパとの交流戦に足を引っ張られ、リーグで2位に甘んじてはいるが、セだけに限れば貯金は14。広島も9つある。力関係で言えば巨人は実質3位と言っていい。
「交流戦で失速した阪神は一度リセットして、リーグ再開後に8連勝。この日のように、セが相手だと、たとえ巨人でも対戦成績通りに精神的にも優位に立っているように見える。メッセンジャーに0勝3敗、岩田にも0勝2敗と“天敵”投手をつくってしまうと後々厄介。巨人の戦い方が落ち着かない中、近いうちに阪神に抜かれてもおかしくはない」(前出の高橋氏)