巨人・阿部慎之助が語る「45歳まで現役」「捕手引退の覚悟」
──仮にこのまま正捕手を外れてずっと一塁をやることになったらどうする?
「全然、受け入れます。実際にそういうこともあると思っています」
ちょっと意地悪く聞いてみましたが、即答でした。巨人の大黒柱としてチームを牽引してきた阿部選手も、来年の3月で36歳。今年2月のキャンプで話をしたときは、「若い捕手が入団してくるたびに『ポスト阿部』と言われたり、書かれたりする。そうか、オレももう、そんな年になったのか、とイヤでも年齢は意識させられますよ」と苦笑いを浮かべていました。周囲は、特に守備での動きの衰えを指摘しますが、本人は「もちろんキャッチャーができなくなったわけでも、やりたくないわけでもありませんよ」と限界説をきっぱり否定するものの、チームと自分の将来を考えたとき、一塁転向に悪いイメージはないということです。
■「自分で自分の髪をつかんで起きた」
巨人にとっては、「ポスト阿部」の育成はここ数年の課題。阿部選手の後釜を任せるに足る小林誠司(25)がドラフト1位で入団した今年、世代交代を推し進めるのは当然の流れかもしれません。