PS進出かかる青木と岩隈 2人を待ちうけるオフの“明暗”
「3年間で37勝をマークしている上に、毎年、与四球率は1個を切る抜群の制球力で他球団のGM、監督から高い評価を得ている。今年8月に米野球専門誌『ベースボール・アメリカ』が各球団の監督に行ったアンケートでは制球力のある投手を選ぶ『コントロール部門』で岩隈は2位にランクされた。過去の実績と来年で34歳という年齢を考慮すれば、年俸1900万ドル(約20億円)の価値はあります。楽天時代に肩を痛めており、故障リスクを差し引いても、4年総額6800万ドル(約72億円)の大型契約も夢ではありません」
1年あたり1700万ドル(約18億円)となり、日本人投手ではレンジャーズ・ダルビッシュ有の1000万ドルを上回る。
一方の青木はこれからポストシーズンにかけて大活躍しても苦しい。
「1番打者の割には出塁率(3割3分3厘)が物足りない上に、守備範囲は決して広くない。メジャーではBランクの評価です。今季、試合終盤に代走や守備固めを送られるのは、ヨスト監督から信頼されていないからでしょう。ロイヤルズが再契約を見送るのは明らかで、他球団からオファーがあるとすれば、外野の4番手で年俸は2年総額300万(約3億2000万円)~500万ドル(約5億3000万円)程度でしょう」(友成氏)
青木はチームを29年ぶりの世界一に導いて、チャンピオンリングを手にするしかない。