<第18回>体重は32キロにまで激減し「生きていくために薬を飲む」生活
「わかった。もう何も言わない。これからはみんなで頑張っていこうね」
最後に母がかけてくれたこの言葉に、どれだけ救われたことでしょう。
拒食症は簡単に治るものではありません。一番大事なのはやはり「家族の理解」です。
母と向き合って話し合ったこの時こそが、病気克服のターニングポイントになりました。(つづく)
▽すずき・あきこ 1985年3月28日、愛知県生まれ。6歳からスケートを始め、15歳で全日本選手権4位。東北福祉大に進学後、一時、摂食障害を患い休養。04年に復帰。10年バンクーバー五輪初出場。13年全日本選手権初優勝。14年ソチ五輪出場。今年3月の世界選手権を最後に現役を引退。