学者が分析 プロ野球「ファイナルS」なぜ盛り上がらない?
■パの初戦は今季ワースト3の観客動員
もっとも、今年のプレーオフは特殊な状況下で行われている。楽天・星野監督の退任を皮切りにヤクルト、広島とバタバタと監督交代。広島とソフトバンクにいたっては、CSが始まる直前に球団が監督の退任会見を行った。
来季に向けたスタッフの人選は一日でも早い方が有利だし、ヘタに水面下でコソコソやってCSや日本シリーズの最中に表面化したら選手に大きな影響を及ぼすという球団サイドの事情は理解できる。
しかし、スポーツマスコミはCSそっちのけで新監督の当てっこで大騒ぎ。これから頂点を目指して戦う矢先の指揮官交代が、結果としてCSに水を差している面は否定できない。
この日のヤフオクドームの観客はCSファイナルステージ初戦だというのに2万8087人。今季の1試合平均の入場者数である3万4284人を大きく下回り、本拠地の試合としては今季ワースト3の数字だ。この時期の監督交代劇にファンもどっちらけなのだ。
■「没個性」野球がスター不在を招く