嶋へのアピール? 巨人・阿部の捕手引退で気になる「後継者」
■キューバからの補強も視野
チーム関係者はこうみている。
「大本命のオリックス金子のメジャー志向が降って湧いたのは大誤算。となると、FA補強の第1候補は楽天の捕手・嶋になる。デーブ監督との確執がささやかれていて権利行使の可能性があるとみている。でも、捕手に阿部がいれば、どうしたって尻込みするでしょう。嶋のFA宣言を後押しするため、『ポジションを空けて待っている』とアピールする必要があった。西武の正捕手・炭谷は中日移籍が濃厚との見方が大半。もし嶋が残留を決めれば、今年の巨人はFA補強大惨敗という事態に陥ってしまうんです」
中南米野球事情に詳しい球界関係者は「FAの結果によっては、巨人がご執心のキューバに、今年活躍したグリエルやデスパイネの他にも捕手を要望する可能性があるというのです。日本球界で助っ人捕手は異例だが、13年WBCで代表の捕手を務めたモレホンやサンチェスを連れてくるのではと、周辺ではそんな話まで飛び交っている」と言う。
阿部を一塁に追いやってまでという最高のアピール材料を用意した巨人。嶋は決断するか。小林が来季143試合でマスクをかぶる可能性は、極めて少なそうだ。