権藤博氏が“谷繁引退勧告”に反論 「捕手専念が中日のためだ」

公開日: 更新日:

 谷繁が正捕手として出場することのプラスは大きい。ヤクルトの古田がそうだったように、彼らがマスクをかぶることで投手陣に安心感を与えるだけでなく、相手の打者にそれだけでプレッシャーを感じさせる。どんなボールが来るのか、どんな組み立てをしてくるのか。マウンド上の投手と戦うはずの打者の意識が捕手にも向く。これが大きいのだ。

 中日の投手陣は若手とベテランの端境期に来ている。なおのこと、捕手としての谷繁の「顔」が必要なのだ。今季は、兼任監督という立場が足かせになり、若手にもチャンスを与えなければと自らベンチを温める選択をせざるを得なかったのだろう。中途半端な選手起用になり、谷繁の「顔」も威力が半減した。

 佐々木のパーティーで乾杯のあいさつを頼まれた私は、横浜が優勝した98年を思い出しながら、「日米で培った経験を指導者として生かしてほしい。横浜の監督として私がアゴに手を置きつつ、実は内心でハラハラドキドキしながら、やせ我慢して戦った経験を、佐々木にも監督として体験してもらいたい」とマイクを持って話した。谷繁がそういう経験をするのはまだ先でいい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    初V京都国際の《正体》と《左腕王国の秘密》…野球部“以外”の男子生徒わずか12人

  2. 2

    《古いタイプの指導者》はア然ボー然…大谷の恩師による「甲子園塾」講義の中身

  3. 3

    悠仁さま「進学に向けた勉学の大切な時期」でも続く秋篠宮家と宮内庁の軋轢

  4. 4

    「Snow Man=めめ以外は演技下手」定着のリスク…旧ジャニのマルチ売りに見えてきた限界

  5. 5

    山陰まで及ぶ大阪桐蔭・西谷監督のスカウト活動範囲…《最新車で乗り付けてきた》の声も

  1. 6

    目黒蓮をCMに再起用したコーセーにSnow Manファン大暴走 佐久間大介も別問題でファンに苦言

  2. 7

    吉永小百合(10)「15歳年上のバツイチと、よく一緒になりましたね」会員限定記事

  3. 8

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  4. 9

    麻生太郎「3頭体制」崩壊でいきなり窮地…自民党総裁選でキングメーカーとしても機能せず

  5. 10

    元プロが関わる「チンピラまがい」の関西ボーイズチーム出身者にスカウト要警戒《教育できそうにない》