ソフトバンク松坂を専門家がシビアに予想 「せいぜい6勝」
■9イニングの四球率は岩隈の5倍
評論家の高橋善正氏の見立てはさらに厳しいものだ。
「10勝はおろか、6~7勝できればいいところだろうね。34歳になり、また米国では投手の投げ込み量が全体的に少なく、体が鈍っているはず。西武時代の球威、キレを取り戻すのはほとんど無理だと思う。活路を見いだすには変化球の制球力がカギを握るわけだが、そもそも制球がいい投手ではない。西武時代ですら、縦のスライダーがストライクを取れるときはいいものの、ストライクが入らないとKOされることが多い印象があった。日本はメジャーよりも打者はしつこく食らいついてくるし、以前のように打者を見下ろす投球もできない。技術面だけでなく、精神的にも相当タフな戦いを強いられるはずで、そんなに簡単には勝てないとみている」
米球界に詳しい友成那智氏は、米国時代のデータを引用しつつ、「8勝12敗、防御率は3.80程度」と分析する。
友成氏によれば、松坂は18勝を挙げた08年と今年では、投球スタイルがガラリと変わった。