巨人坂本が更改 来季国内FA権取得なのに「単年契約」の理由

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「キャプテンになるんで、球団からプライベートでもグラウンドでも模範になるように言われた」

 阿部の後を継ぎ、来季から主将を務める巨人坂本勇人(26)が19日、契約交渉を行い、4000万円アップの推定2億2000万円でサインした。

 今季は打率.279、16本塁打、61打点。シーズン後半から3番に定着したものの、阪神とのCSでは.133、1本塁打、1打点。4連敗で敗退する一因となった。本人が「納得がいかないのはやっぱり打率(の低さ)。打率に尽きる」と振り返った成績だったのに大幅アップ。「殊勲打を評価してもらった」というのは、もちろんあるだろうが、球団のそれだけではない思惑も見え隠れする。

 坂本は、順調なら来季中にも国内FA権を取得する。にもかかわらず契約は1年。ある球界関係者が言う。

「最近の巨人はスター不在と叫ばれるものの、現在の人気ナンバーワンは紛れもなくこの坂本。球団としては絶対に流出させてはならない選手です。巨人は主力選手に、FAを取得した年のオフから複数年契約を提示するのが通例。しかし、来年は坂本と山口が同時に取得する年。戦力的にも人気面でも生命線となるこの2人には、球団が特例として取得前年からの複数年を提示する動きがあった。実際、山口は3年総額10億円以上の大型契約で更改した。坂本が単年なのは、1年勝負という本人の意向と考えるのが自然です」

 26歳の若さでなぜ主将に任命されたかについて本人は、「もっとしっかりしろと、自覚を持ってやれよということかなと思う」と笑い飛ばしたものの、これは「巨人にずっと残ってほしい」という球団のメッセージに他ならない。

 巨人には坂本流出の危機感がある。

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