休日返上トレ ソフトB摂津を焦らせる先発枠と勤続疲労
「軽めとはいえ、この時期に休日練習なんて本当に珍しいと思いますよ」
ソフトバンクのチーム関係者がこう言った。
チームが休日だった13日、球場に来て練習したのがプロ7年目、エース格の摂津正(32)だ。
午前10時に球場入り。そのまま室内練習場に移動すると、球団スタッフとキャッチボール。その後はチューブなどを使った体幹トレーニングを入念に行うなどおよそ1時間、汗を流した。
「何もないですよ。暇だったから。やることがなかったから(球場に)来ただけですよ」
練習後の本人はこう話したが、摂津は松坂や外国人選手に与えられている数少ない自主調整組のひとり。調整はすべて任されていて、わざわざ休日にやらなくても、自分のやりたいことはこの時期、いくらでもできる。にもかかわらず、あえて休日に球場に足を運んだ理由は危機感ではないか。
ソフトバンクの先発は頭数が豊富。昨季チーム最多の11勝を挙げた中田(32)とスタンリッジ(36)の両右腕をはじめ、大隣(30)、武田(21)、寺原(31)、帆足(35)、東浜(24)とローテに入りそうな投手がズラリと並ぶ。そこに新加入の松坂(34)や新外国人右腕バンデンハーク(29)が加わるだけに、摂津を含めた計10人で5~6人の先発枠を争うことになる。