巨人・岡本の「プロ初本塁打」を二軍首脳陣が喜べない理由

公開日: 更新日:

■守備コーチは戦々恐々

 原監督は評判のいい高卒ルーキーを、突発的に一軍に呼ぶことがある。坂本は高卒1年目の7月と9月に昇格。新人時代の宮国にも招集をかけたことがある。二軍の試合ですらほとんど投げていないのに、である。こちらは二軍首脳陣の猛反対にあって実現はしなかったものの、そういう前例があることを、コーチ陣はみんな知っている。

 とはいえ、セ・リーグにDH制はない。守れなければ代打以外では使えない。二軍コーチはだから、戦々恐々なのだ。

「打撃は着実に進歩している。逆にこれが怖い。急に上に呼ばれた時、岡本の三塁守備が何とかなっているかが問題。どうにもならないままだったら、ヤバイのは守備コーチだけじゃないともっぱら。うまくなっていれば手柄。ダメならクビになるコーチだって出てくるかもしれない。岡本の育成は、それほど球団を挙げての一大事なんです」(前出の関係者)

 原監督がムズムズし始めた時、二軍首脳陣全員の手腕が問われる。1本の本塁打くらいで喜んでいられないのも、当然といえば当然である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動