ソフトB松坂 復帰登板に「3・4甲子園」が選ばれた理由
26日に9年ぶりの日本キャンプを打ち上げたソフトバンク・松坂大輔(34)が、3月4日に行われる阪神とのオープン戦(甲子園)で実戦デビューすることが濃厚になった。
一時は3月1日の楽天とのオープン戦(ヤフオクドーム)で地元ファンへのお披露目をかねた復帰登板が有力視されたものの、最終的には本拠地ではなく甲子園になる見込みだ。
一部メディアは「右手親指と薬指にできたマメの回復の遅れ」「同一リーグとの対戦回避」と“解説”しているが、松坂と親しい関係者は「もっと大きな理由がある」とこう続ける。
「松坂はキャンプ初日からメジャー時代に染み付いた旧フォームを修正。体を開かず、ヒジを高く上げた日本仕様のフォームづくりに躍起になっていました。その過程で行っていたのが、投球時に踏み出す左足つま先の歩幅修正です。メジャーのマウンドは粘土状で硬いため、スパイクで踏み込むとひっかかる。思うような体重移動ができず、歩幅も狭くなっていた。けれども、日本のマウンドは軟らかく、踏み込んだ足が前方にズレるほど掘れる。歩幅を広くして、理想的な体重移動ができるのです。本人はこの感覚を早く掴みたいと話していた。その作業をするうえで最も適しているのが甲子園のマウンドなのです。甲子園の黒土は軟らかく、高校生でも深く掘れる。軟らかい甲子園のマウンドを利用して、フォームを完全に自分のモノにしたいのでしょう」(前出関係者)