荒木も陽川も…有望株の離脱が相次ぐ阪神「虚弱体質」のワケ
「せっかく芽が出てきたと思ったら……」
阪神OBが嘆息する。
27日、大卒5年目の荒木郁也(26)が右腹斜筋筋挫傷で離脱。キャンプで存在感を見せた内野手の“DL入り”に「主力や有望選手ばかりケガをする」と嘆くのだ。
昨秋キャンプで和田監督から「MVP」に選ばれた大卒2年目の陽川(23)は、この春のキャンプ中盤の練習試合で左肩を亜脱臼。三塁レギュラー候補の今成(27)はキャンプ終盤に右脇腹を痛めた。森越(26)は古傷の右膝半月板のクリーニング手術を受け、大和(27)がインフルエンザでダウン。セットアッパーの福原(38)も古傷の右内転筋の筋挫傷が再発である。
「福原ら実績のある選手は別にしても、阪神の中堅、若手は虚弱体質なんです。キャンプの練習量は他球団と比べて少なく、中日でコーチをしていた高代作戦兼内野守備走塁コーチが阪神に移籍し、『ランニングの量が少なすぎる。中日の3分の1』と驚いたほど。今年は高代コーチが中心になり、体力強化のためにランニング量を増やすなど、例年よりも厳しいメニューを組んだ。選手たちは夕方5時くらいまでみっちり練習していたからね。陽川も荒木も一生懸命ついていったんですが、結局は体力が持たなかったということでしょう」(前出のOB)