阪神・和田監督が説得 三塁転向した西岡がブチ切れる日
「西岡と上本の競争に勝った人間を二塁で使います。うちでレギュラーが決まっているのは遊撃、一塁、左翼の3カ所だけです」
和田監督はキャンプ中盤ぐらいまで、視察に来る評論家たちにこう語っていた。ところが先月25日、西岡の三塁コンバートが決定。今後のオープン戦は三塁で出場し、今成、新井と新たな競争を強いられることになった。
西岡は、1月から何度も和田監督に三塁をやってくれと言われていたそうで、「3日前(22日)に監督からもう1回サードをやってくれと。4回目くらいなんですけど」と、報道陣の前で「暴露」してしまった。
上本は昨年、開幕3試合目に故障した西岡の穴を埋めて余りある活躍でリーグ2位に貢献した。和田監督は、足が速く、粘り強い打撃をする上本は2番で使い攻撃の幅を広げたい。だから西岡を三塁に回すために水面下で説得していたのだが、評論家たちに嘘をついていたことが露呈した。
それにしても、人一倍プライドが高く、思っていることは何でも口に出す西岡のこと。渋々三塁転向を受け入れたとはいえ、「上本、西岡の両方を使いたい」という和田監督のスケベ根性が裏目に出ないか。
「オープン戦の結果を見る前に決まった三塁・西岡が新たな火種になった」と見るOBもいる。