巨人が熱視線の県岐阜商・高橋 原監督だけが無関心の理由
23日、巨人を激励する燦燦会で渡辺最高顧問が「これが最終年、誰もこれで終わったなんて言ってない。13年目に入るかもしれないし、14年目に行くかもしらん」と発言。スポーツ紙は“来季も原巨人”“原長期政権望む”と書いているのだが、渡辺最高顧問の言葉は、実はこう続いた。
「勝ち続けりゃそうなるんですよ。また、勝ち続けることをボクは信じておりますから。適当な後任も目の前にはいないから。そういうことになってもしょうがないですよね。原君、頑張ってくれよ。他にいないのよ、人材は。なかなかいない。まあ、突如出てくるかもしれませんけど。人材は」
要するに続投の条件は、あくまで勝ち続けることであり、球団幹部が有力候補と認める松井秀喜が態度を保留したままでいることなのだ。そんな原監督はだから、契約最終年の今年は例年以上に勝利にこだわることが予想される。もちろん、ドラフト戦略も例外ではない。
「原監督は右の菅野に並ぶ次世代の左のエースが欲しい。32歳の内海が故障で長期離脱し、今季の開幕ローテ6人のうち、左は34歳の杉内と新助っ人外国人のポレダの2人。左の先発は最も世代交代が迫られるポジションです。ドラフトに向け、『エース級の左投手』と球団に要望しているようです」(前出の球団関係者)
左投手は、ともに最速150キロ級の速球を投げる今永と上原の大学生コンビが1位リストに入っている。球団内の「甲子園のスター」を望む声は、原監督のさらなる長期政権のため、かき消される可能性がある。