背筋痛でDL入り マリナーズ岩隈の「商品価値」大暴落の可能性
今回のケガは高い代償を伴うかもしれない。右広背筋に炎症を起こして故障者リスト(DL)入りしたマリナーズ・岩隈久志(34)。25日(日本時間26日)には2度目のMRI検査を受け、「ほんの小さな炎症と言われて安心した」と明るい表情で話した。
今後は電気治療を施し、5月1日にもキャッチボールを再開。5月下旬の復帰が見込まれるものの、広背筋を痛めると肩の可動域が縮小するなど投球に悪影響を及ぼすケースが多い。
本人は軽症を強調したが、回復が長引くケースも。レッドソックスの上原浩治がレンジャーズ時代の12年に痛めた際には復帰までに2カ月を要した。
今季終了後、FAになる岩隈にとって、今回の故障は間違いなくマイナスになる。メジャーで広背筋を痛めた投手は肩、肘に故障歴のある投手同様、球団サイドが獲得に慎重になるからだ。
■FA市場に出れば「4年50億」と声もあったが…
岩隈は昨季までの3年間で38勝20敗、防御率3.07。13年にはサイ・ヤング賞の最終候補3人にも残った。ダルや田中と違って、実績の割に評価の低い投手として知られる。オフにFA市場に出れば「4年総額50億円」の大型契約を結ぶと予想するアナリストも少なくなかった。