不人気の男子ゴルフ 視聴率低迷 で「テレビ中継」も死滅寸前
昨年9月、プロテニスプレーヤーの錦織圭(25)が全米オープン決勝に進出した際には、放映権を持つWOWOWの新規加入件数が開局以来最高の15万3273件を記録した。独占生中継といっても、人気選手がいる、いないで世間の関心は天と地ほどの差があるわけだ。
男子ゴルフの不人気は数字にも表れている。初戦の「東建ホームメイトカップ」は最終日の視聴率が3.6%(昨年5.3%)、2戦目の中日クラウンズは同2.6%(昨年5.8%)、国内最古のメジャーといわれる先週の日本プロゴルフ選手権も、同3.5%(昨年5.9%)と、軒並み昨年よりダウンしている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
「ゴルフ中継にはカメラマンや音声、アナウンサー、中継スタッフなど100人ほどの人手が必要となり、中継車も出さないといけないので、2000万円ほどの経費がかかります。最低でも5%の視聴率を稼がないと、回収できません。視聴率が取れないゴルフ中継は、赤字をタレ流しているだけ。だからどのテレビ局も関西オープンの中継に手を挙げないのです」(キー局関係者)
日本人プロが活躍しなければ誰も関心がないし、見ない。男子ツアーのゴルフ中継は危険水域どころが、すでに死滅寸前なのだ。