大会連覇でメディア大騒ぎも 欧州が錦織に“冷めた目”の理由
日本時間27日に行われたバルセロナ・オープン決勝で、世界ランク5位で第1シードの錦織圭(25)が、同ランク66位でノーシードのP・アンドゥハール(29=スペイン)に2-0のストレート勝ち。同大会2連覇を達成した。
日本人選手には馴染みの薄い赤土(クレーコート)で連覇した錦織は「昨年に続いてここに戻ってこられてうれしい。第2の故郷と思えるバルセロナで勝ててうれしい。スポンサー、スタッフに感謝したい。また来年も戻ってきます」と言って会場を沸かした。
「ケイは第1セット、勝って当然という格下相手に硬さが見られた。優勝候補のフェレールを倒して乗っているアンドゥハールの攻撃的なプレーに苦戦しながらも、焦らず我慢してポイントを重ねていったのが勝因です」(在英テニスジャーナリスト)
錦織の大会連覇や日本選手単独最多のツアー通算9勝目に、国内のスポーツマスコミは例のごとく大騒ぎ。「クレーコートで行われる全仏オープン(5月24日開幕)に弾みがつく」というが、欧州のテニス関係者の見方は至って冷静だ。