21打席ぶり快音も…西武・森のスランプは外野守備の“弊害”
これでスランプ解消になればいいのだが……。
28日、西武の森(19)が2打席目に右前打。21日のロッテ戦以来、久々に快音をとどろかせた。
森は交流戦直前の楽天3連戦でノーヒット。交流戦でも不調は続き、26日には巨人戦先発の菅野に3連続三振と手玉に取られた。結局、この日も1安打で終わり、ここ3試合で10打数1安打、6三振だ。
それだけに21打席ぶりのヒットが好調のきっかけになると思いたいが、あるパ球団のスコアラーは「しばらくはこんな成績が続くのでは」と、こう続ける。
「直球主体のパの投手に比べて、セは変化球の精度が高い投手が多い。森は外角ボールになる変化球に、バットをブンブン振り回してしまっていますからね。普段なら際どい球を見極めることも出来るだろうけど、慣れない右翼守備が負担になっているのでしょう。打撃練習からして、以前の余裕が感じられません」
今のところは難しい打球を処理する機会もないとはいえ、平凡な飛球を捕るのも恐る恐る。ただでさえ、チーム内では「森が打てるのはDHだから」といわれているのだから、本業の捕手どころか未経験の外野では打撃に影響が出てもおかしくない。
それでも西武首脳陣は森の打撃を静観。バットに期待して外野守備という無茶を押し付けただけに、たかが交流戦3試合で「やっぱり外野はやめよう」とは言えない。
DHのないセ主催試合では当分、試練が続きそうだ。