元南海投手の佐藤道郎さん “息子”カブス和田への熱い思い
さて70年、ドラフト1位で日大から南海(現ソフトバンク)入りした佐藤さんは1年目、リリーフながら18勝をマークし、新人王を獲得。74年にはパ・リーグの初代セーブ王に輝き、76年にも最多セーブを記録した。
「昭和55年のシーズンを最後に引退してからはロッテ、中日、近鉄のコーチをやり、平成18年、中日の二軍監督を辞めた後、どこか球団からコーチの声がかからないか、待ってたんです。だけど、一向にかからない。そこで女房とこのスナックを始めました。ボクはアルコールが好きというより、人とワイワイやるのが好きなタイプ。この仕事、性に合ってます。店には江夏、江本、それに王さんも顔を出してくれる。王さんの演歌通ぶりはすさまじく、カラオケでほとんど知られてない演歌を歌って、いつも周囲をのけ反らせてますよ」
夕方6時オープンの店の1番人気は、大分県から取り寄せている芋焼酎「鉄腕伝説 稲尾和久」だとか。
「稲尾さんはボクのロッテ・コーチ時代の監督で、大恩人なんです。毅君は鉄腕ってイメージじゃないけど、持ち前の頭脳的なピッチングで去年以上の勝ち星を挙げてもらいたいものです」