大ブレーキのG阿部と村田 中日が「打てない」と見抜いた理由
巨人はリーグ戦再開の最初のカードで中日に1勝2敗と負け越した。昨21日の試合で3番手のマシソンが八回に2者連続本塁打を浴びてジ・エンド。巨人は交流戦から4カード連続で負け越しとなり、この間2勝10敗と失速。貯金は再び1となり、2位・阪神に0.5ゲーム差に迫られた。
原監督が「戻ってくれば大きい」と心待ちにし、このカードから復帰した元主砲の2人が全く機能しない。一塁に再転向し、5番に座った阿部慎之助(36)は3試合で10打数1安打。6番の村田修一(34)も8打数1安打。ともに本塁打も打点もゼロでは、指揮官も頭が痛い。村田に至ってはこの日、2点を追う七回無死二、三塁の好機で代打・高橋由を送られる始末。ガックリ肩を落としてベンチに下がる姿に元本塁打王の面影はなかった。
2人は二軍調整中、内田二軍打撃コーチに師事。打撃フォームを大きく改造して一軍に戻っていた。阿部はグリップの位置を下げた脱力打法。村田はこれまでより大幅にスタンスを狭くして構えるというもの。ただ、これにより、「弱み」をさらしてもいた。試合前、2人のフリー打撃を見ながら、中日のある首脳がこう言ったのだ。