ミランが攻撃陣を大量物色 本田圭佑は残留なら“飼い殺し”も
「calcio~」は刻一刻と変わるチーム状況に<少なくとも8月始めまでどうなるか分からない>と断りながらも、<4-3-1-2では本田より“スソ”ことヘスス・フェルナンデス・サエス(21)に分がある>と、トップ下における本田の評価は“一番手”ではなくなっている。
■心配されるミハイロビッチ新監督との相性
本田にとって最悪なのは、ミランに残留したはいいが、新指揮官シニシャ・ミハイロビッチ(46)の戦術にハマらずポジションを失い、“飼い殺し”にされることだ。“鬼軍曹”の異名を取る同監督の要求は非常にシビアで、チャンスこそ与えるものの、結果が出せない選手は早々に見切るタイプ。
カターニア監督時代、ゴールの出なかったFW森本貴幸(27)をスタメンから外してアルゼンチン人FWマキシ・ロペス(31)を起用。その後もまったくチャンスが与えられなかった森本は、真剣に移籍も検討した。
“飼い殺し”で思い出すのは、マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司(26)だ。監督がデイヴィッド・モイーズ(52)からルイ・ファン・ハール(63)に代わった昨季、プレシーズンで試された守備的MFに適応できなかった香川は出場機会を失い、古巣のドルトムントに復帰した。
セリエA開幕の8月23日まで2カ月あるとはいえ、本田が熾烈なポジション争いにさらされるのは確実。本田のミランにおける選手人生は、プレシーズンから正念場を迎えそうだ。