SB松田に来季年俸“爆騰”の可能性 水面下で早くも駆け引き
12日のロッテ戦に大勝したソフトバンク・松田宣浩(32)の来季年俸が、爆発的に跳ね上がる可能性があるという。
松田は先月中旬に海外FA権を取得。その際本人は「(FA権取得は)長く使ってもらっているおかげ。(行使するかしないかは)シーズンが終わってから」と話したものの、過去3年で2度の打率3割以上に加え、今季も12日時点で打率.305、21本塁打、59打点と好調。13年オフにチームと結んだ2年契約も今オフで終了することから、他球団が水面下で獲得調査を行っているのだ。
松田にはメジャー志向がなく、現チームの居心地も悪くない。夫人も福岡出身ということから、残留は確実とみられている。来季以降は現在の2億2000万円+出来高から年3億ベースの複数年契約での残留が濃厚だ。
しかし、ある球界関係者は「中日の動き次第では契約内容はかなり違うものになるかもしれません」と言ってこう続ける。
「松田は滋賀県出身で、高校は岐阜の中京高校ということもあって、中日が狙っているのです。獲得に熱心なのが落合GMで、松田は体が小さいのにパンチ力がある上、リーダーシップも兼ね備えている。特に勝負強い打撃を高く評価しています。中日は現在リーグ最下位で、このままならオフに年俸の高い岩瀬(3億円)を筆頭に、川上や山本昌などのベテラン勢を一掃。チームを一新させるはずです。その資金を全て松田に費やし、チームを引っ張ってもらいたいようです。そうなるとソフトバンクも松田流出に備え、相場以上の金額を出さざるを得ないが、孫オーナーはそういう時、金に糸目はつけない」
昨オフは、金子、小谷野(オリックス)を筆頭に、成瀬、大引(ともにヤクルト)、宮西(日本ハム)ら、FA市場が活発だったものの、今年の「大物」は松田だけ。オフが待ち遠しいだろう。