モンゴルの先輩・旭天鵬崖っぷちで白鵬が狙う“ウルトラC”
「最古のモンゴル人力士」に引退危機だ。
前頭11枚目の旭天鵬(40)は12日目に精彩を欠いた相撲で9敗目。十両陥落なら引退を表明しているだけに、いよいよ後がなくなってきた。
すでに日本に帰化し、親方株も取得済み。引退後は親方になるのは確実だが、今のところ独立の気配はまったくない。友綱部屋では内弟子を取っておらず、「そのまま部屋付親方になるのでは」と言われている。
そんなモンゴルの大先輩を“虎視眈々”と狙っているのが横綱白鵬(30)だ。ある角界OBがこう話す。
「旭天鵬は92年に旭鷲山らと来日したモンゴル人力士第1号。白鵬も先輩を尊敬し、慕っている。何より40歳まで現役を続けた力士の話は参考になる。自身の宮城野部屋で部屋付親方として迎える気があると思う。何しろ旭天鵬が最初に所属していた大島部屋が12年に閉鎖した時も、所属していた力士を師匠に無断で受け入れようとしたほどです。当時は宮城野親方が『勝手なことをするな! そんなに面倒見きれるか!』と一喝し、かなわなかったのですが……」