元選手が“併用制”の弊害指摘 「正捕手1人」は時代遅れなのか

公開日: 更新日:

「現在は多くの球団が捕手併用の傾向にありますが、これは昔の古田さんや野村さんのように、フルシーズンを任せられる絶対的な捕手がいないからです。今の巨人阪神はまさにその典型です。やはり信用できる1人の捕手が常にマスクをかぶった方が、投手は配球を任せることができるし、投球だけに集中できますから」

 さらに野口氏はこう言う。

「捕手が決まっていれば、サインを出すタイミングやバッテリー間のリズムにも慣れているので、野手も守りやすい。理想的な捕手の配置は、私が阪神の2番手だった時(03~08年)の正捕手・矢野(燿大)さんとの関係だったと思います。基本的に矢野さんが毎日マスクをかぶり、私が週1ぐらいで相性のいい投手とバッテリーを組んだ。矢野さんの疲労も軽減できましたし、チームも安定して戦えました」

 今や投手は「先発完投」から「先発、中継ぎ、抑え」という分業制が確立しているが、捕手に関してはやっぱり「正妻1人」がいいのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  2. 2

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  3. 3

    佐々木朗希“大幅減速”球速160キロに届かない謎解き…米スカウトはある「変化」を指摘

  4. 4

    ヤクルト村上宗隆 復帰初戦で故障再発は“人災”か…「あれ」が誘発させた可能性

  5. 5

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  1. 6

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  2. 7

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 8

    「皐月賞」あなたはもう当たっている! みんな大好き“サイン馬券”をマジメに大考察

  4. 9

    ヤクルト村上宗隆「メジャー430億円契約報道」の笑止…せいぜい「5分の1程度」と専門家

  5. 10

    常勝PL学園を築いた中村監督の野球理論は衝撃的だった…グラブのはめ方まで徹底して甲子園勝率.853