阪神岩崎“七回病”再発…OBは「体力より気持ちの問題」と指摘
中日と阪神の明暗を分けたのは、両チーム無得点で迎えた七回の攻防だった。
阪神は今成の安打と伊藤の犠打で1死二塁とし藤井は遊ゴロ。好投している9番岩崎がそのまま打席に向かうも三振に倒れた。
チャンスをつぶした阪神はその裏、岩崎が死球、二塁打、四球で1死満塁のピンチで降板。代わった安藤は2本の適時打を許し、八回には福原が平田に3ランを浴びて完敗した。打線の援護がなかったとはいえ、先発の5番手で起用されている岩崎の「七回病」が痛かった。
岩崎はプロ入り当初からスタミナ不足が懸念され、ルーキーだった昨年(5勝4敗)は17試合に先発し90イニングしか投げていない。一軍での最長投球は、今季2敗目を喫した4月9日DeNA戦の7回3分の1。プロ初完投は7月12日の二軍戦だ。
「岩崎は国士舘大の時も、『完投は2回ぐらいしかやっていない』と言ってたが、最初から長いイニングを投げる意識がなく、ハナから終盤は救援陣に任す気でいる。中盤や七回に突然崩れるのは、体力面より気持ちの問題」と指摘する阪神OBもいる。